カテゴリ:バレエ史へようこそ( 1 )

はじめに

バレエ史へようこそ

-その1-

あーなんておもしろいのだろうか。
歴史というのは、本当に興味深い、人の歩いた道。
道の途中にあるものすべて、必然だ。
そして、偶然というのは、必然が無知という仮面を被ったものをいうとは
誰の言葉だったか・・・



かくして、バレエは生まれた。
必然のもとに。
今、インターナショナルの名の下に、空手や柔道が、
世界中で日本語の単語で学ばれているように、
バレエは、正しく言うとダンス・クラシック又は古典舞踊と訳すべきだろうか、
世界中でフランス語単語で学ばれているわけである。
ゆえに、フランスにその源があるというのは、明らかである。
バレエ史を学んだ者は誰でも知っているが、
フランスにいつもバレエの秘密の鍵があるのだ。
では、どこに?


しかしそれは、イタリア宮廷からフランス宮廷にやってきたのだ。
16世紀、国王アンリⅢ世のもとに、嫁ぐためカトリーヌ・ド・メディシスは音楽を舞う喜びをもって、他国へ旅立ったのだ。
イタリア宮廷からルネッサンス文化の実りとともに、宮廷舞踊を。

まずは、その温床となった
イタリアルネッサンスとは何かを理解せずに、今日のバレエを語ることはできないであろう。

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ルネッサンス時代の前、中世ヨーロッパ文化においては、ひとは信仰・おきてにがんじがらめであった。
興味関心、疑問、探求などの、人間の内部のにわき起こる、自然の欲求は、御法度であった。
だからル・ネッサンス=もう一度生まれた頃に戻る、つまり多神教のギリシャ神話の時代に立ち返る。
一神教キリスト教に対する反発なのだろうか。ギリシアの神々は人間的である。怒り・喜び・嫉妬・・・
日本の古代神道の神々と相通じるものがあると感じるのは、私だけではないはずだ。
破壊の神、宝生の神、美の神・・・
ここには、人間賛歌がある。キリスト教のおしえ、人は罪深く迷える子羊であるというものとは、正反対の朗らかさがある。



踊る喜び・音楽の喜び・喜怒哀楽の表現、これらがバレエ、古典舞踊の本質であると、私は思う。
「美」を問うことは、それはそれでひとつの信仰のようなものだと、私は思う。


つづく

転写される場合はご連絡ください。copyright:miyukinagno

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by balletplans-paris | 2010-04-08 10:55 | バレエ史へようこそ